食品の安全に対する意識
食品の安全とは、すなわち命の保護です。
しかし、そういう認識を持っていない人が大半なのではないでしょうか。
多くの日本における消費者は、食品の安全は当然そこにあるものという認識かと思います。
また、販売側から見た場合も、食品の安全とはすなわち「事件にさえならなければいい」という程度の認識であるケースが増えてきています。
つまり、本当は絶対に優先しなければならないものが、どこか軽視されてきていた、というのが現状なのです。
野菜やお肉などを作る生産者の立場の方としては、嘆かわしい事でしょう。
自分の作った物が別の生産地として売りに出されている。
自分達が作り上げてきた信頼を、生産地という表記によって利用されている。
とても残念な事態です。
食品の安全に対する意識は、とことんまで軽くなってしまっていたのでしょう。
最近、ようやくそれが改善されつつあります。
消費者側が、食品の安全を意識的に考えるようになったからです。
もちろん味はとても重要ですが、それはあくまで安全である事が前提としてあるからこそ、こだわれる物。
安全かどうかの確認なんていちいち必要ない、という時代ではなくなってきている以上、消費者側がどんどんアピールしていく事が大切なのでしょう。
売り手に対して健全な意識を持つよう、消費者側から訴えていく事で、食品の安全性を向上する事ができるのです。
ここまでしなければならないのか、とお思いになるかもしれません。
しかし、そこまで実際堕ちているのです。
這い上がらないと、また悲劇が繰り返されるのです。
日本において、食品の安全とは、いつしかあって当然という物になってきていました。
しかし実際には、定期的に食品の安全を疑問視してしまうような問題、事件も起こっていたりします。
たびたび訪れるその問題も、時間と共に風化してきていたのが現状です。
ですが、ようやくここに来て食品の安全について考えるという流れができつつあります。
この時代の流れを消さないためにも、一人一人が食品の安全を脅かした歴史について学ぶ必要があるでしょう。
ここでは、そんな事件の数々についていくつか紹介していきたいと思います。
まず、食品の安全について国内で大々的な問題として取り上げられたのは、1945年に発生したイタイイタイ病です。
これは、富山県の神通川において、三井金属神岡工業所が金属廃液を排出し、その中の成分に人身に有害となるカドミウムが含まれていた事に起因します。
カドミウムを含んだ川の水は下流域にある田畑まで届き、その田畑で作られていた作物、あるいは飲み水を体内に取り込んだ人たちが、骨をゆがませてしまったり、ひびが入ったりするなどの被害に見舞われたのです。
当初は奇病、あるいは原因不明の難病という話も出ていましたが、調査の結果、イタイイタイ病という認定がなされました。
このイタイイタイ病によって、食品の安全の重要性が説かれるようになったかというと、まだそこまでの認識は当時行われていなかったようで、後に同じような意見が勃発していきます。
2008年12月 2日|
カテゴリー:00食品の安全はいまどうなっているのか